30代になると資金に余裕が出てきて、将来のライフイベントに備えることが重要になってきます。
しかし、「将来のために資産運用を始めたいけど、何をすればいいのか?」と悩む方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、30代から資産投資を始めるための準備や方法、注意点について紹介します。
これらの内容を押さえることで資産運用の第一歩を踏み出せるようになるので、最後までご覧ください。
30代から資産運用を始める3つの理由
30代から資産運用を始める理由は以下の3つです。
・20代よりも資金的な余裕がある
・長期運用のため複利効果が大きい
・ライフイベントの準備がしやすくなる
これらの内容を理解することで、30代から資産運用を始める重要性がわかります。
それぞれの理由について、以下で順番に見ていきましょう。
20代よりも資金的な余裕がある
30代になると20代よりもキャリアが安定し、資金的余裕があるからです。
年齢 | 平均年収 |
---|---|
20〜24歳 | 267万円 |
25〜29歳 | 394万円 |
30〜34歳 | 431万円 |
35〜39歳 | 466万円 |
上記のように、20代と30代では給与に差があります。
そのため、20代のときよりも収入が増えて資産運用に回せるお金が増えてくるでしょう。
長期運用のため複利効果が大きい
30代から資産運用を始めると、長期間の運用になるため複利効果が大きくなります。
複利では毎年利息が元本に足され、利息が雪だるま式に膨らんでいく仕組みです。
たとえば、毎月1万円を年利3%で60歳まで運用すると、以下のようになります。
年齢 | 運用期間 | 元本 | 運用収益 | 合計 |
---|---|---|---|---|
30歳 | 30年 | 360万円 | 223万円 | 573万円 |
40歳 | 20年 | 240万円 | 88万円 | 328万円 |
上記のように、運用期間が長くなると複利効果が大きくなります。
長期間で資産運用をすると複利効果を最大限活かすことができるでしょう。
ライフイベントの準備がしやすくなる
ライフプランを意識した資産運用を始めることで、将来のライフイベントに必要な資金の準備がしやすいです。
結婚や出産、マイホームの購入などのライフイベントに向けて逆算し、計画的に資産形成が進められます。
ライフイベントでかかる費用は以下のとおりです。
・結婚:約327万円
・出産:約48万円
・マイホーム購入:3,719万円〜
・教育:1097万円
(幼稚園〜高校まで公立、大学は私立の場合)
30代から資産運用を始め、今後のライフプランの準備に備えましょう。
資産運用を始める前に確認したいポイント
30代から資産運用を始める前に、以下の3つのポイントを意識してみましょう。
・目的と目標金額を設定する
・現在の保有している資産を把握する
・投資できる金額を確認する
これらのポイントを押さえておくことで、無理なく資産運用が始められます。
以下で詳しく見ていきましょう。
目的と目標金額を設定する
まず資産運用を始める前に、目的と目標金額を設定することが重要です。
30代で資産運用をする目的は以下のようなものが考えられます。
・結婚
・マイホームの購入
・車の購入
・子どもの教育
・老後のための貯蓄
目的を決めたら、具体的な目標金額を設定しましょう。
目的と目標金額を決めることにより、あなたに合った資産運用の方法が見つかります。
現在の保有している資産を把握する
資産運用をする前に、自分の資産を知っておくことは重要です。
自分の資産を正確に知り、目標金額までどれだけ不足しているかを知っておくようにしましょう。
貯金だけでなく、不動産や車、保険などの資産もチェックしてください。
資産を把握しておくことで、より具体的な資産運用をイメージできるようになります。
投資できる金額を確認する
月にどれくらいの金額を、資産運用に回せるか把握するのも重要です。
毎月の生活費以外のお金から、余剰資金で資産運用をしないといけません。
資産運用は、長期的に無理なく運用しましょう。
無理なく資産運用するために、毎月の余剰資金を把握し、運用に回せる金額を確認してください。
30代におすすめの2つの資産運用
これまでに確認したポイントをもとに、適切な運用方法を見つけることが大切です。
次の2つを詳しく紹介します。
・新NISA(少額投資非課税制度)
・iDeCo(個人型確定拠出年金)
それぞれ運用方法の特徴を紹介していきます。
新NISA(少額投資非課税制度)
新NISAは、国が推奨している少額投資非課税制度です。
新NISAは以下の図のような制度になります。

新NISAを利用するメリットは、以下のとおりです。
新NISAで投資信託を始めると、非課税のメリットを活かせます。
途中で引き出せるため、将来のライフプランに備えた資産形成が可能です。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDecoは、老後資金を目的としており、国の私的年金制度です。
以下の図のような制度になります。

iDeCoは、掛金が全額所得控除・運用益が非課税と大きな節税効果がメリットです。
60歳までは原則、引き出せません
iDeCoの信託投資は老後資金を非課税で貯められるので、制度を活用して老後資金を貯めてみてもいいでしょう。
iDecoを利用することで、老後の準備を考えた着実な資産運用が可能です。
30代から投資を始める際の注意点
30代から投資を始める際に注意することは、以下の3つです。
・リスクがあることを理解しておく
・余剰資金以外の投資はしない
・日々の価格変動に一喜一憂しない
注意すべき内容を詳しく解説するので、後悔をしない資産運用をしましょう。
リスクがあることを理解しておく
資産運用を始める際には、リスクがあることは理解しておきましょう。
価格変動リスクや金利変動リスクなど、資産運用にはさまざまなリスクがあります。
リターンが大きければ、リスクも大きくなります。
リスクを正しく理解し、自分が許容できる範囲内で資産運用を行うようにしてください。
余剰資金以外の投資はしない
少額から資産運用を始めるようにしましょう。
少額で始めることで、リスクを最小限に抑えられるからです。
大きな金額で資産運用を始めてしまうと、リスクも大きくなってしまい、失敗した時の損失が大きくなります。
まずは生活に支障がない範囲で、少額から運用を開始しましょう。
日々の価格変動を一喜一憂しない
資産運用を始めると、日々の価格変動を気にしがちです。
しかし、長期的な運用をするのであれば、日々の価格変動を気にする必要はありません。
・価格変動は予測が難しい
・過度に気にすると、精神的な負担が大きくなる
上記のことを理解し、一時的な価格変動に動じず、資産運用の目的を再度意識するようにしましょう。
30代から資産運用を始め、今後のライフイベントに備えましょう
30代から資産運用を始める方法や注意点について解説しました。
運用資金が準備しやすく、ライフイベントが多い30代だからこそ、資産運用を開始することをお勧めします。
資産運用を始める前に、正しい知識を身に付けるようにしてください。
本記事で紹介しました内容を確認し、今後のライフイベントに備えましょう。
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